外壁塗装に使用されるピュアアクリル塗料について解説！

こんにちは！市川市の外壁塗装専門店シンプルプランです！

外壁塗装に使用できる塗料にはたくさんの種類があります。その中で皆様は「ピュアアクリル塗料」について聞いたことはありますでしょうか？

「ピュアアクリル塗料」はもしかしたら聞きなれないかも知れません。「ピュアアクリル塗料って何？」「アクリル塗料と何が違うの？」と思われる方も多くいらっしゃるでしょう。本日はそんな方たちに向けてピュアアクリル塗料の特徴とアクリル塗料との違いについてお話させて頂きます！

・高い弾性

ピュアアクリル塗料が形成する塗膜は非常に高い弾性を持っています。そのため外壁材に起きたひび割れに対して追随し、塗膜がひび割れを埋めてくれます。塗膜がひび割れを埋めてくれることで外壁の防水性能が維持されるためひび割れによる外壁からの水の侵入を防ぐことができ、水の侵入による外壁材の劣化を防止します。シリコン塗料やフッ素塗料などの通常の塗料にはこのような高い弾性は通常備わっておらず外壁のひび割れと一緒に塗膜も割れてしまう事が多いです。ピュアアクリル塗料が形成する塗膜の高い弾性はピュアアクリル塗料の特徴です。このまるでゴムのような高い弾性を持つピュアアクリル塗料は元の長さの6倍まで伸びる事ができるとのこと。

・長い耐用年数

ピュアアクリル塗料は建物の置かれた状況や外壁材の種類などにもよりますが13年～20年ほどの耐用年数があります。この年数は塗料の中でも非常に高い耐用年数を誇るフッ素塗料と同等程度の耐用年数であり、ピュアアクリル塗料が長期間塗り替えしなくても外壁を綺麗に保つ事のできる塗料であることを示しています。

・経済的

外壁塗装をする際には通常毎回下塗り、中塗り、上塗りと最低でも3回塗りを行う必要があります。しかしピュアアクリル塗料は塗り重ね設計をされており、2回目以降の塗り替えでは（ピュアアクリル塗料を使用する事が前提ですが）下塗り不要で塗り替えを行うことが出来ます。そのため長い目で見てもピュアアクリル塗料は経済的な塗料と言えます。

外壁塗装に使用される塗料の中には「アクリル塗料」と呼ばれる種類のものがあります。アクリル塗料は塗料の中でもコストをかけずに外壁塗装をおこなえる一方5～7年ほどの耐用年数しか無く、現在外壁塗装ではほぼ使用されません。そんなアクリル塗料によく似た名前であるピュアアクリル塗料ですが、アクリル塗料とは全く違う塗料と言えます。アクリル塗料はアクリル樹脂に様々な添加剤や可塑剤を混ぜて製造されるため、安価ではありますが耐久性に劣る塗料です。しかしピュアアクリル塗料はそれら不純物を一切使用せず製造されており、アクリルの持つ本来の耐久性を維持したまま塗料にしています。アクリルとは本来とても耐久力のある素材であり、純度の高いアクリルを塗料にすることで高い耐久力を持たせることに成功しているのがピュアアクリル塗料なのです。またピュアアクリル塗料は一般的なアクリル塗料に含まれるアクリル樹脂よりも50倍も大きなアクリル樹脂を使用しており、その分紫外線にも強くつやも長持ちします。日本よりも紫外線が強いオーストラリアの会社が製造しているからこそ、その紫外線耐性が高いのも納得できます。

・コストがかかる

ピュアアクリル塗料は耐用年数がフッ素塗料並みとお話しましたが、その価格もフッ素塗料並みです。そのため施工にかかる費用もフッ素塗料と同等であり決して安いものではありません。ただしその分耐用年数が長くまたピュアアクリル塗料を使用すること前提ではありますが2回目以降の塗り替えの際には下塗り不要で塗り替えを行う事が出来るため、長い目で見れば外壁塗装にかかる費用を抑えられる塗料ではあります。

・汚れやすい

ピュアアクリル塗料の塗膜はゴムのように伸びるともお話しましたが、その表面もゴムのような質感になっており、外部の汚れをくっつけてしまいます。そのためピュアアクリル塗料で外壁塗装をした場合には「汚れやすい」といったデメリットがあります。

・膨れやすい

ピュアアクリル塗料は非常に弾性の高い塗膜を形成する塗料のため、塗膜の膨れが起こりやすいです。塗膜の膨れがおきるにはいくつか理由がありますが、その一つに外壁におきたひび割れなどから水が塗膜の下に入り込み、温度上昇を受けて気化する際に塗膜を押し上げて膨らませてしまう事などがあげられます。ピュアアクリル塗料の塗膜は非常に良く伸びるため、下から押し上げられた際に割れずに膨らんでしまいます。

ピュアアクリル塗料は高い弾性と耐久力を持っている塗料です。その耐久性はシリコン塗料よりも高い耐久力を持っているフッ素塗料と並んでおり、またフッ素塗料に比べて塗膜がよく伸びる事からひび割れを起こしやすい外壁材にもおすすめな塗料です。施工にフッ素塗料と同等のコストがかかる点がデメリットの一つですが長期的に見ても経済的な塗料のため、外壁材の種類やお客様のご希望にもよるものの多くの方におすすめできる塗料のうちの一つです。